社員インタビュー
ものづくりは〈才能〉より、
〈興味を持てるか〉だと思います。
加賀商会に入社された経緯を教えてください。
以前の会社で定年を迎えたあと、前の会長から声をかけてもらったことがきっかけです。
これまで長く縫製の現場に携わってきた中で、身につけてきた技術や経験を、自分の中だけに留めて終わらせたくないという思いがありました。
現場でまだ役に立てることがあるなら、これまで培ってきたノウハウを次の世代につなぎ、会社のものづくりに生かしていきたい。
そうした会社側の考えと自分の想いが重なり、加賀商会で仕事を続けることを選びました。
実際に働いてみて感じたことはありますか?
国内でも縫製の担い手が減っていて、若い人が少ないと感じています。だからこそ、これまで培ってきた技術や考え方を、次の世代につなげていかなければならないという思いが、以前より強くなりました。
自分が現場で学んできたことや経験してきたことは、出し惜しみせず、教えられることがあればどんどん伝えていきたいと思っています。少しでも現場の力になり、技術を残していくことが、自分の役割だと感じています。
印象に残っている仕事はありますか?
特定の仕事というより、毎回が新しい仕事だと感じています。過去の成功にこだわらず、その都度「次はどう作るか」を考えながら形にしてきました。
一見すると同じような製品でも、素材や仕様、製法は少しずつ違います。その違いを考え、工夫しながら仕上げていくところに、この仕事ならではの面白さがあります。そうした積み重ねが、今まで続けてきた感覚につながっています。
逆に大変だと感じるのはどんなところですか?
自分が作りたいものを自由に作れるわけではないところです。お客様の要望や条件がある中で、限られた制約の中から最善の方法を考える必要があり、そこは常に葛藤があります。
状況によっては難しさを感じることもありますが、その分、工夫を重ねて納得のいく仕上がりになったときは、やはり達成感も大きく、「やっていてよかった」と感じる瞬間でもあります。
この仕事はどんな人に向いていると思いますか?
ミシンが好きかどうかよりも、物を見て「これ、どうなっているんやろ」と考えられるかどうかが大事だと思います。
私自身、子どもの頃から物の構造を考えたり、仕組みを理解したり、何かをとことん突き詰めることが好きでした。そうした視点で、素材や形、作り方に興味を持てる人は、この仕事に向いていると思います。




